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日替わり一品勝負の弁当屋!
うちの近所にランチタイムだけ営業する洋食レストランがあります。
非常に小さなお店で、席数は10もありません。しかも、メニューは日替わりランチのみ、という強気の営業ですが、1日の来店数はおそらく50名を越え、それにくわえて弁当の販売がそれの倍以上はあるとおもわれます。
近くには多くの企業があり、1個から数十個単位でどんどん注文が入り、ランチ営業の傍ら、どんどん注文をさばいていく様は弁当屋なのか、レストランなのかよくわからなくなります。
弁当のメニューはお店の日替わりランチと同じメニューで、注文がはいってから作ります。
しかも、弁当を販売していることはどこにも書かれておらず、弁当を購入しているのは、ここの弁当を食べたことのある、もしくはレストランで食事をして弁当を販売していることをみたことのある、(常連さんの紹介もあるでしょうが・・・)100%常連さんのみなのです。
人気の秘訣
レストランで食べても、お弁当にしても値段は700円と変わりません。お店で食べるランチとしては700円は安いように感じますが、弁当に700円は少し割高のような気もします。
近くでは500円以下で買える弁当を売る路上屋台のお店も多くありますが、それでも700円のお弁当が毎日それこそ飛ぶようにうれるのです。
その理由はただひとつ、味と中身がいいから、です。
700円といってもそのメニューは、ステーキ、シチュー、大きなエビフライなど、弁当にはありえない豪華な素材で、すべて手作り。もちろん味もかなり美味しいのです。メインのおかず以外の付け合せも、コロッケや野菜の煮物など、とても手の込んだ付け合せで、こちらも当然手作りで、単なるキャベツの千切りや出来合いのサラダが添えてあるようなものとは違います。
ご飯のお漬物までも手作りで、とことん作り手の愛情が感じられるメニューなのです。
一品で勝負する強み
毎日日替わりの一品だけということは、仕入れも仕込みもそれのメニューのみでいいということです。そして、ロスも非常に少なくなるでしょう。 その分、おそらくこのお店はよい食材の仕入れに力を入れることができ、値段を安く抑えることができるのです。
例えば、移動式のワゴンカーでのランチ弁当販売の場合、多くのメニューを揃えるのはスペースの問題もあり現実的に厳しいでしょう。そこで、日替わり一品にしてしまうのです。
そうすれば、仕込みも仕入れも種類が少なくすむのでよい食材で値段を安く抑えることができるでしょうし、その一品の仕込みに時間もかけられますので、味もよくなるはずです。
そして、ワゴンカーの強みである、調理ができるということを活かして、最終工程を注文を受けてから行い、温かい料理を提供すれば、きっとお客さんは喜んでくれると思います。
「日替わり一品で勝負する」そういった弁当屋を目指すのもありかもしれませんね。
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